愛車を長く、そして安全に走り続けさせるために、日頃のメンテナンスはもちろんのこと、普段の運転習慣やちょっとした心がけが重要になります。
知らず知らずのうちに車の寿命を縮めてしまうNG行為、 実はあなたの愛車にも、ダメージを与えているかもしれません。
今回は、意外とやりがちな「車の寿命を縮める悪習慣」と、その対策について5つご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、愛車をより長く、安全に使用することができます。
今回は、意外とやりがちな「車の寿命を縮める悪習慣」と、その対策について5つご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、愛車をより長く、安全に使用することができます。
目 次
🚫 意外とやりがちな NG行動! |停車する前にギアをバックに入れる

前進している状態、あるいは完全に停車する前にギアをバックに入れる行為は、ミッションに大きな負担をかけ、故障の原因になる可能性があります。
なぜダメなの?
車のミッションは、複雑な機構で動力を伝えています。
停車する前にギアをバックに入れると、前進する力と後退する力が衝突し、ミッション内部のギアやクラッチに大きな負担がかかってしまうのです。
具体的に何が起きるの?
・ミッションの歯欠け
ギアに無理な力が加わることで、歯が欠けてしまうことがあります。
・クラッチの摩耗・破損
滑りが悪くなったり、異音が発生したりする原因になります。
・シフトチェンジの不具合
ギアが入りにくくなったり、抜けやすくなったりする可能性があります。
⚠️ オートマ車でも要注意!
「オートマ車だから大丈夫!」 と思っている方もいるかもしれませんが、オートマ車でも、完全に停車する前にギアをバックに入れると、ミッションに負担がかかることには変わりありません。
🚫意外とやりがちな NG行動!|Pレンジ駐車でサイドブレーキを使わない

車を駐車する際、「Pレンジ」に入れてサイドブレーキを引かずに済ませている方、 意外と多いのではないでしょうか?
「平坦な場所だし、オートマ車ならPレンジだけで十分でしょ?」
そう思われるかもしれませんが、実はそれ、クルマに大きな負担をかけているかもしれません。
「Pレンジ」の仕組みとリスク
自動車のトランスミッションで「P」レンジに入れると、自動車の動きを固定するために、パーキングロックポールと呼ばれる金属製のピンが、トランスミッション内部でギアと結合します。
このパーキングポールは、車両の重さを支えるように設計されていません。
サイドブレーキを引かない場合、車のすべての荷重がパーキングロックポールにかかり、トランスミッションに過度な負荷がかかります。
サイドブレーキを使わないことで起こるコト
・トランスミッションへの負担増加
傾斜のある場所では、車重がPレンジのロック機構に集中し、負担をかけてしまいます。
その結果、部品の摩耗や破損に繋がり、最悪の場合、高額な修理費用が発生する可能性も。
・車の安定性の低下
サイドブレーキを使わずに「P」だけで停車すると、特に斜面や傾斜のある場所では車両が不安定になります。
自動車の重心がパーキングロックポールだけに頼ることになり、ちょっとした衝撃や外部力で車両が動いてしまうリスクがあります。
安全・安心のために、サイドブレーキの使用を習慣づけましょう
「平坦な場所だから…」 「ちょっとの時間だから…」 と安易に考えず、 サイドブレーキの使用を習慣づけることが、愛車を長く安全に維持する秘訣です。
サイドブレーキは、車を安全に停止させるための重要な装置です。
面倒くさがらずに、こまめな使用を心がけましょう!
🚫意外とやりがちなNG行動!|雪道や塩っ気のある浜辺などを走って下廻りを洗わない
「車のボディはピカピカなのに、下回りはサビだらけ…」
そんな悲しい結末を迎えないためにも、今回は、車にとって過酷な環境を知り、適切なメンテナンスを心がける重要性について解説します。
塩害 💀 愛車のsilent killer
冬場の雪道や、潮風の当たる海岸線など、走行する環境によっては、車の下回りは想像以上に過酷な状況にさらされています。
雪道に潜む塩化カルシウムの脅威
凍結防止剤として散布される塩化カルシウムは、車にとってサビの大敵!
ボディに付着した雪や泥と一緒に、下回りに付着し、 放置するとサビの原因となります。
潮風もサビの原因に
海辺の走行で気を付けたいのが、潮風による塩害です。
目に見えない塩分が、車体や下回りに付着し、サビを進行させてしまいます。
愛車を守るための対策
・こまめな洗車
雪道や海岸線を走行した後は、できるだけ早く、下回りを中心に丁寧に洗車をしましょう。
・防錆処理
ディーラーや整備工場で定期的に、下回りの防錆処理をしてもらうのも効果的です。
「まだ大丈夫」 ではなく、「早め早めの対策」 を心がけ、愛車をサビの脅威から守りましょう。
🚫意外とやりがちなNG行動!|愛車を酷使する急発進、急ブレーキ、急ハンドル

「信号が青に変わったら、誰よりも速く発進!」
「前の車がノロノロしてるとイラッとするから、追い越し車線で一気にGO!」
… あなたは、こんな運転をしていませんか?
確かに、スピード感や加速は、車の魅力の一つかもしれません。
しかし、急発進、急加速、急停車を繰り返すような運転は、愛車にとって大きな負担となり、寿命を縮める原因に繋がります。
🚘 車が悲鳴を上げる! 急発進・急加速・急停止の悪影響
・エンジンへの負担大!
急発進や急加速は、エンジンに大きな負荷をかけます。
エンジンオイルの劣化を早めたり、最悪の場合、エンジンブロー(エンジンの故障)に繋がることも。
・ブレーキの摩耗促進
急ブレーキは、ブレーキパッドやディスクローターを著しく摩耗させます。
ブレーキの効きが悪くなったり、異音や振動の原因になることも。
・タイヤの寿命を縮める
急発進や急ブレーキは、タイヤへの負担も大きく、スリップやバースト(破裂)のリスクが高まります。
・燃費悪化
急発進や急加速は、燃料消費量を増やし、燃費を悪化させます。
安全運転を心がけよう
スムーズな発進と加速、そして余裕を持った減速を心がけることで車への負担を減らし、燃費向上にも繋がります。
安全運転は、愛車の寿命を延ばすだけでなく、同乗者の安全と快適なドライブにも繋がります。
日頃から心に余裕を持った運転を心がけ、愛車と長く安全に走り続けましょう!
🚫意外とやりがちなNG行動!|短距離移動ばかり
「普段あんまり乗らないから、車はまだまだ元気だよ!」
そんな風に話される方がいらっしゃいますが、実は、たまにしか乗らない車のほうが、寿命を縮めている可能性があるんです。
知らず知らずのうちに、あなたの愛車を傷つけているかもしれない「短距離移動の落とし穴」について、分かりやすく解説します。
🚗 エンジンが温まる前に目的地到着?!
エンジンは、温まって初めて本領発揮!
短距離走行では、エンジンが十分に温まる前に目的地に到着してしまうため、エンジン内部に悪影響を及ぼす可能性があります。
・エンジン内部の結露
温まりきっていないエンジン内部では、排気ガスに含まれる水分が結露しやすく、これが錆やスラッジ(汚れ)の原因となります。
・オイルの劣化促進
エンジンオイルは、温まることで本来の性能を発揮します。
短距離走行ばかりだと、オイルが十分に温まらず劣化が早まり、エンジンの摩耗を促進してしまいます。
・🔋 バッテリーも充電不足?
車のバッテリーは、エンジンがかかっている間に充電されます。
しかし、短距離走行では、充電が追いつかず、バッテリー上がりの原因になることも。
😥 その他にも…
排気ガス浄化装置の不具合
排気ガスを浄化する触媒装置は、高温で効率的に働きます。
短距離走行では十分な温度に達せず、性能が低下する可能性があります。
💡 対策は?
月に1~2回は、ある程度の距離(目安として20~30分程度)を走行するようにしましょう。
また、バッテリーの状態を定期的にチェックすることで、急なバッテリー上がりも防ぐことができます。
状況によっては、電気自動車への乗り換えも、検討した方がいいかも知れません。
「ちょっとそこまで…」 が、実は愛車の寿命を縮めているかもしれません。
これらのポイントを踏まえ、愛車に長く活躍してもらうために、日頃の運転習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、知らぬ間に車の寿命を縮めている運転習慣を、5つ厳選して解説いたしました。
身に染み付いてしまっているので、意外と気づきにくいものもあったと思います。
🚫停車する前にギアをバックに入れる
ミッションに大きな負担がかかるため、故障の原因になる可能性があります。
🚫Pレンジ駐車でサイドブレーキを使わない
自動車の動きを固定するためのパーキングロックポールピンに、大きな負担をかけてしまいます。
🚫雪道や塩っ気のある浜辺などを走って下廻りを洗わない
車にとって大敵の、サビを発生させる原因になってしまいます。
🚫急発進、急ブレーキ、急ハンドル
愛車を酷使する行為ですが、同乗者に指摘されて初めて気づいたりと、意外と自分では気づかないものです。
🚫短距離移動ばかり
車の日常使いだけでなく、たまには半日ドライブに使ったり、意識してエンジンを回してあげましょう。
これらのポイントを意識するだけで、愛車は長持ちしてくれます。
不要な修理、部品交換もなくなり、経済的にもメリットをもたらしてくれるでしょう。