近年、車内のカスタマイズが流行していますが、その中でも特に目を引くのがルームミラーに取り付けるアクセサリーです。
かわいいキャラクターやお守り、さらには派手な装飾品など、個性を表現する手段として人気があります。
しかし、果たしてこれらのアクセサリーは単なるファッションアイテムに過ぎないのでしょうか？
それとも、違法行為（第四十四条 後写鏡等）に該当するのでしょうか？
このページでは、ルームミラーにぶら下げるアクセサリーについて、考察してみました。
記事のポイント
ドライバーの個性が光る部分ではありますが、ださい
道路交通法違反と見なされる可能性も
適切な場所で、控えめで洗練されたものならアリかも
ルームミラー回りの飾りは、後方確認だけでなく前方視界のジャマになる
目 次
ルームミラーにアクセサリーはださい？残念な飾り方
ルームミラーにぶら下げられたお守り、キラキラ光るビーズ、はたまた応援しているチームのフラッグ…。
ドライバーの個性が光る部分ではありますが、正直に言って、ださいと思いませんか？
しかも、これらのアクセサリー、場合によっては違法となる可能性も秘めているのです。
ルームミラーにアクセサリーは違法なの？
道路交通法に基づいて運転中の安全を確保するため、運転者の視界を妨げる可能性がある物品の設置は控えるよう指導されています。
具体的には、「運転に必要な視界を確保しなければならない」という法律の規定に該当する場合、アクセサリーが運転中の視野を狭めたり、注意を逸らさせる原因になると判断されれば、道路交通法違反と見なされる可能性があります。
しかし、法的な取り締まりの適用は各地域や個々の状況によりますので、迷ったときは管轄の警察に確認することをお勧めします。
小さなアクセサリーだからといって油断は禁物です。
前方を見ようとした瞬間にアクセサリーが目に入り、ヒヤリとした経験を持つ方もいるのではないでしょうか。
万が一、アクセサリーが原因で事故を起こした場合、安全運転義務違反に問われる可能性も出てきます。
ルームミラーにぬいぐるみぶら下げると？
道路交通法では「運転者の視界を妨げるおそれのある物」を車内に置くことを禁止しています。
つまり、ルームミラーにつけたアクセサリーが運転の妨げになると判断された場合、違法となる可能性があるのです。
・安全運転への影響
ルームミラーは後方確認のための重要な装置です。
アクセサリーによって視界が遮られたり、注意力が散漫になったりすれば、事故のリスクが高まります。
法律の解釈以前に、安全運転の観点からも避けるべき行為といえるでしょう。
・取り締まりの可能性
警察官の判断次第では、ルームミラーのアクセサリーを理由に職務質問や取り締まりの対象となる可能性があります。
そのような面倒を避けるためにも、ルームミラーは本来の機能を最大限に発揮できるよう、シンプルに保つことをおすすめします。
車にキーホルダーをぶら下げることはださい？
車のルームミラーにキーホルダーやその他のアクセサリーをぶら下げることは、一部の人にとっては個性を表現する手段かもしれませんが、それがださいと見られることも少なくありません。
特に、派手なキャラクターものや過剰に大きいキーホルダーがぶら下がっていると、車全体の雰囲気がチープに見えてしまうことがあります。
車はその人のセンスを反映する空間でもあるため、装飾品ひとつで「子どもっぽい」「安っぽい」「センスを疑う」という印象を与えてしまう可能性があるのです。
もちろん、車は個性を表現する場でもあります。
自分の好きなキャラクターやデザインのキーホルダーをつけることで、愛着を持つことができるのも事実です。
しかし、個性を追求するあまり、安全性を犠牲にするのは本末転倒です。
最近では、シンプルで洗練されたデザインが好まれる傾向にあり、派手な装飾品は敬遠されることが多くなっています。
車にキーホルダーをつける場所は？
もしどうしても車内にアクセサリーやキーホルダーを取り入れたいのであれば、「控えめで洗練されたデザイン」を選ぶことがおすすめです。
たとえば、小さめでシンプルなメタリック調のキーホルダーや、お気に入りのブランドロゴが控えめに入ったものなどは、センス良く見える可能性があります。
場所は、センターコンソールやダッシュボードのアクセサリーポート付近に小さなフックを設置して、そこにキーホルダーをかけるのも一案です。
この位置なら、運転の邪魔をすることなく、かつ自分だけのスタイルを手軽に追加することができます。
助手席のサンバイザーに取り付けるのも一案です。
サンバイザーを開くと、多くの車種にカードなどを挟むためのクリップが備わっています。
ここにキーホルダーを、あくまでさりげなく取り付けます。
運転席からはもちろん、外から見えることもなく、主張しすぎないのがポイント。
それでいて、乗り込む際にチラリと目に入ることで、あなただけの小さな満足感を得られます。
また、シフトレバーやサイドブレーキレバー（パーキングブレーキ）の根元付近に、キーホルダーを取り付けるのも一つです。
運転の邪魔になりにくい、手の届きやすい位置にある、視界を妨げないなどのメリットがあります。
ただ、操作の妨げにならないよう、小さめのキーホルダーを選ぶことと、長すぎるものは避け、レバーに絡まないようにすることが注意点です。
ルームミラーにアクセサリーはださい？素朴な疑問
多くのドライバーが陥りがちな、車をおしゃれにするつもりが、実はダサくなってしまっているという残念な例を多く見かけます。
「そもそもルームミラーってどういうときに使うの？」
「ルームミラーがないと違法なの？」
など、素朴な疑問を深堀してみました。
ルームミラーにつけるアクセサリーの意味は？
例えば、キラキラと光るアクセサリーを好むドライバー。
これは、車内を華やかに彩り、自分だけの空間にしたいという願望の表れと言えるでしょう。
また、お守りや交通安全グッズをぶら下げているドライバーは、安全運転への意識の高さがうかがえます。
一方、スポーツチームのフラッグやキャラクターグッズなどは、自分の趣味や嗜好をアピールしたいという気持ちの表れでしょう。
車というパーソナルな空間を介して、自分の好きなものを周囲に発信しているのです。
しかし、どんな理由があるにせよ、視界を遮るような大きなアクセサリーや、運転の妨げになるようなものは避けなければなりません。
安全運転を第一に考え、周囲に不快な思いをさせないよう、節度を守ることが大切です。
ルームミラーはいつ使うのですか？
ルームミラーを使う代表的なシチュエーションには、下記のようなものがあります。
- 車線変更時
車線を変える際には、周囲の車両の位置を確認し、安全なタイミングを判断するために、ルームミラーを使って後方の状況を把握します。 - 追い越し時
追い越しを行う際には、後続車が高速で接近している場合があるため、ルームミラーを使って後方の車両の動きを確認することが重要です。 - 後退時
駐車する際や狭いスペースを後退する場合にも、ルームミラーを利用して障害物や人、他の車両がいないかを確認します。 - 走行中の確認
通常走行中も定期的にルームミラーをチェックし、後続車との距離や脇道からの車両が近づいていないかを確認することで、周囲の交通状況に素早く対応できます。
運転中は定期的にルームミラーを見る習慣をつけ、安全運転に役立てましょう。
そして、その大切な役割を損なわないためにも、ルームミラーがクリアで視界を妨げるものがない状態であることが不可欠です。
ルームミラーがないと捕まりますか？
道路交通法では、車両には「後写鏡（バックミラー）」を備え付けることが義務付けられています。
具体的には、運転者が後方の状況を確認できる装置を設置する必要があります。
この装置には以下の3種類が含まれます。
- ルームミラー（車内中央のバックミラー）
- サイドミラー（左右のドアに取り付けられたミラー）
- デジタルインナーミラーやカメラモニターシステム（近年普及している電子式装置）
ルームミラーそのものがなくても、後方確認が可能な他の手段（サイドミラーやカメラなど）が適切に機能していれば違法ではありません。
しかし、ルームミラーは、安全運転に欠かせない装置です。
法律上はサイドミラーやデジタルインナーミラーで代替可能な場合もありますが、多くの車両では標準装備として設置されており、それを意図的に取り外すことは推奨されません。
さらに、アクセサリーをつけすぎてルームミラーの機能を損ねることも同様に危険です。
ださいと言われる以前に、安全性や法的リスクを考慮し、ルームミラーは本来の役割を果たせる状態で使用するよう心掛けましょう。
ルームミラーにアクセサリーはださい？総括
ルームミラーにアクセサリーをつける行為は、一見個性や趣味を表現する手段のように思えますが、実際にはださいと感じられることが多く、安全性や実用性の面でも問題があります。
ルームミラーは後方確認という重要な役割を担う装置であり、視界を遮るような装飾品をつけることでその機能を損なう恐れがあります。
また、法律や安全運転の観点からも、ルームミラーにアクセサリーをつけることは推奨されません。
運転中の視界不良や注意力の低下につながり、事故のリスクを高める可能性があるからです。
車内は、その人のセンスやライフスタイルを映し出す空間です。
シンプルで洗練された車内環境を保つことは、ドライバーとしての品格や安全意識の高さを示すことにもつながります。
ルームミラーは飾るものではなく、安全運転のために使うものです。
ぜひその本来の役割を尊重し、余計な装飾は控えることをおすすめします。